今度は「日本カメラ」が休刊!!

 先日、またもや衝撃的なニュースが流れました。月刊誌である「日本カメラ」が休刊するとのことです。昨年のアサヒカメラの休刊から一年を待たずしての日本カメラの休刊です。私はアサヒカメラよりも日本カメラを好んで購入していたので、このニュースには衝撃を受けました。

 これで、月刊のカメラ雑誌の御三家と言われた、カメラ毎日、アサヒカメラ、日本カメラのすべてがなくなってしまいました。月刊のカメラ雑誌は他にも刊行されていますが、やはり御三家と言われるだけあって他の雑誌とは一線を画しているという感じでした。

 雑誌は広告収入が重要だと言われていますが、いつごろからでしょうか、日本カメラに掲載される広告の数が徐々に減り始めました。
 全盛期の頃の日本カメラは紙質も良く、400ページ近くあったように記憶しており、かなり厚い雑誌でした。グラビアや記事の合間にメーカーの広告がカラーで掲載され、巻末の方には中古カメラ店などの広告がかなりのページを占めていました。全ページの3割くらいは広告ページではなかったかと思います。個人的には中古カメラ店の広告を見ている時間がいちばん長かったように思います。

 最近の日本カメラは紙質も薄くなり、広告も激減してしまい、経営的に大変なんだろうということは雑誌を見ていても想像がつきました。昨年のアサヒカメラの休刊の際にも、もしかしたらいずれ日本カメラも...ということが脳裏をかすめましたが、まさかこんなに早くにその日が来るとは思っていませんでした。

 前身となる「アマチュア写真叢書」が隔週刊の雑誌として創刊されたのが昭和23年とのことですので、実に足掛け73年にわたって続いてきたわけです。子供の頃、日本カメラという雑誌は特別な存在のように感じており、いつかは自分で購入し、読者になるということに憧れていたことを思い出します。

 また、同社からは日本カメラだけでなく、撮影のテクニックをまとめたシリーズや撮影機器、撮影地のガイドブックであったり、エッセイ集、写真集などなど、本当に多岐にわたる書籍が刊行されていて、私もずいぶんとお世話になったものです。いずれも「日本カメラ社」という名に恥じることのない、責任を持った書籍であったと思います。 

 書棚に2014年発行の日本カメラが残っていたのであらためて見てみましたが、この頃にはすでに広告の量がかなり減っているという感じです。しかし、記事は非常に多岐に渡っており、毎月、これだけの記事を書くのは大変なご苦労があっただろうということは想像に難くないと思います。掲載されている広告を見ると、ニコンからはDfが、ペンタックスからはK-3が発売された時期で、デジタルカメラにも勢いがあったという感じがします。


 アサヒカメラと違って日本カメラの場合は会社自体が解散してしまうようなので、再開の可能性に期待することは望めないかもしれませんが、このような格のある雑誌がまた一つ、なくなってしまうことは残念でなりません。

(2021年4月19日)

#カメラ業界 #日本カメラ