撮影中にクマに出会ったら... クマ避けの鈴は効果があるのか?

 10月の後半に山形、秋田、青森方面に紅葉の撮影に行ってきました。訪れた時はまだ色づきはじめでしたが、わずか一週間で一気に紅葉が進んだ感じでした。

 秋田県の、とある滝の撮影に行った時のことです。
 その滝は車を降りてから山道を30分ほど登った先にあります。最近はあちこちで目にする「熊注意!」の看板がここにもありました。私は山に入るときはクマ避けの鈴(ベアベル)をつけるのですが、この日も腰につけて歩き始めました。
 15分ほど歩いた頃でしょうか、視界の隅に動くものが飛び込んできました。「もしや...」と思って右の方を見ると真っ黒な岩のようなものがもぞもぞと動いています。たぶんクマです。距離は50~60m、もしかしたらもう少し離れていたかもしれません。こちらに背を向けているらしく、顔は見えません。
 相手はこちらの存在に気がついているのかどうかわかりませんが、走っている様子もなく、ソーシャルディスタンスを保っていると思っているのか、ゆっくりとした足取りで森の中に消えていきました。見えていた時間は4~5秒だと思います。

 私がつけているベアベルは結構甲高い音がするので、かなり離れていても聞こえます。人間でさえ聞こえるのですから、クマの耳には確実に届いていたと思われますが、音がしたから去っていったのか、そもそも聞こえていなかったのか、それは当人に聞いてみないとわかりません。

▲クマ避けの鈴(ベアベル)

 離れていたとはいえクマを目撃した私はというと、それまでのハイテンションな気持ちがすっかり萎えてしまいました。クマは森の奥に行ったのでこのまま滝を目指すか、それともあきらめて引き返すか、どちらとも決められずにその場に立ち尽くしていました。
 クマは、滝に向かう道とはずいぶん違う方向に行ったようですが、この先でまたご対面なんていうこともないとは限りません。そう考えると足が前に出ません。

 私は過去にも二度、クマを見かけたことがあります。いずれも今回のように離れたところから見かけただけで、至近距離で遭遇したとか、ばったり鉢合わせしたとかいうことはありません。しかし、クマを見かけた後、そこから先に進むのは非常に勇気がいります。ベアベルを鳴らしながら歩いても効果があるのか、疑心暗鬼になってしまいます。クマが街中に現れたとか、民家の庭を荒らしたとかいうニュースが時々ありますが、そういうのを聞くにつけ、クマが物音に警戒して去っていくということ自体が本当なんだろうかと思ったりもします。

 5~6年前になりますが、秋田県の阿仁町というところに撮影に行ったことがあります。その時、地元のマタギの方と偶然お会いした際に教えていただいたのですが、クマは火薬のにおいをいちばん嫌うらしいです。爆竹を10本ほど鳴らしておくと、少なくともその日、その周辺にはクマは寄ってこないとのことです。クマと出会った時のことを考えるよりも、素人はクマに出会わない方法を考える方が良いともいわれました。
 確かに森に響き渡る音と漂う火薬の臭いは効果てきめんという感じがしますが、何十本もの爆竹を持って、歩きながら爆竹を鳴らすというのはさすがに気が引けます。しかも、枯葉に火でも着きようものなら大変なことになってしまいます。

 しかし、このマタギの方の話が妙に頭に残っていて、その後、クマ避けグッズをいろいろ探してみました。唐辛子のスプレーが最も効果があるようですが、これは目の前にクマがいた時の話ですし、そもそも、急にクマに出くわしたときにスプレーを噴射するような余裕はないと思います。たとえ運よくスプレーを噴射できたとしても、風向きによっては自分の顔に降り注ぐなんていうのが関の山です。

 そして、いろいろ探した結果、たどり着いたのが電子ホイッスルです。

▲電子ホイッスル

 長さが10cmほどで手のひらにすっぽりと納まる大きさです。電池式で、警察官が交通整理をするときなどに吹いている笛のような音がします。しかも、かなりの大音量です。実際にどれくらいの効果があるのか、この音でクマは去ってくれるのかはわかりませんが、森の中で鳴らすと鳥は驚いて飛び去って行きます。
 以来、私は森や山に入るときは、この電子ホイッスルをポケットに入れて歩くようにしています。もちろん、ベアベルも腰に着けています。

 音がとても大きいので、近くに人がいるときに鳴らすとかなり驚かせてしまいます。ですので、これを使うのは誰もいない森や山の中です。
 クマが出るんじゃないかという恐怖心は、歩いているときよりも撮影をしているときのほうが大きいわけですが、ファインダーを覗いていると周囲に目がいかないので、後ろからクマが忍び寄ってきても気がつかないというのがその理由です。
 撮影に入る前に周囲に人がいないことを確認したうえで数秒間、この電子ホイッスルを鳴らし続けます。これだけで何となく安心した気分になり、撮影に没頭することができます。

 今回、滝に向かう途中でクマを見かけ、その後、先に進むか引き返すか決めかねて20分ほどその場にたたずんでいましたが、恐怖心もおさまってきたこともあり、撮影に行ってきました。他に人の姿はなかったので、ときどき電子ホイッスルを鳴らしながら進んだのは言うまでもありません。
 そして、電子ホイッスルの効果があったのかどうかはわかりませんが、その後、クマの姿を見かけることはありませんでした。

 この電子ホイッスルですが、クマ避けだけでなく、緊急時に自分の存在を知らせるということにも使えそうです。幸いにもそういう事態になったことはありませんが、撮影で森や山に入るときは電子ホイッスルと強力な光を照射するLEDライトは常に持ち歩いています。
 火薬を燃焼させたときの臭いがするスプレーがあればぜひ購入して、持ち歩きたいものです。

 余談ですが、山でよく出くわすのがカモシカと鹿(ニホンジカ)です。彼らは警戒心が強いのでソーシャルディスタンスを保ちながらじっとこっちを見ているだけで、襲ってくるようなことはないので安心です。
 また、イノシシも数回見かけたことがあります。イノシシはものすごい勢いで走っていくので、その正面に立っていれば弾き飛ばされてしまいそうですが、不思議なものでクマに対するような恐怖心はありません。
 クマやイノシシの足跡と、それが新しいものか古いものかの見分け方などを教えてもらったこともありますが、撮影の時は地面についた足跡にまで気が回らず、残念ながら教えてもらったことも役に立てられていません。

(2021年12月3日)

#クマ避け鈴 #小道具

大判カメラ撮影に必要な小道具、あると便利な小道具たち(2)

 前回は大判カメラでの撮影の際に必要となる小道具について触れましたが、今回は、必ずしもなくても良いがあると便利、といった小道具たちを紹介したいと思います。
 こういった小道具は何を撮影するかによってその内容も変わってきますので、主な被写体が自然風景や野草という私の撮影スタイルにおいて、普段から持ち歩いている小道具のご紹介ということでご理解ください。

タイマー

 主に長時間露光する際の時間の計測に使います。
 大判カメラ用のレンズに内蔵されているシャッターは、1秒以上の設定はできないものが圧倒的に多いです。それ以上の長い露光をする場合はB(バルブ)、またはT(タイム)ポジションにして、シャッターを開けている時間を計測しなければなりません。もちろん、秒針のある腕時計でも計測は可能ですが、数分以上の露光をする場合、秒針が何回転したかわからなくなってしまうことがあります。

 そこで、タイマーを携行し、これで計測するようにしています。私が愛用しているタイマーはタニタ製のキッチンタイマーです。

▲キッチンタイマー

 非常に小型で軽いので、シャツの胸ポケットなどに入れておいても邪魔になりません。
 このタイマーはカウントアップとカウントダウンの2つのモードがあり、カウントアップにしておくと0秒からカウントをはじめ、経過時間がわかります。一方、カウントダウンにしておくと、あらかじめ設定した時間からカウントが始まり、残り時間がわかります。
 いずれも途中での一時停止もできますし、タイムアップした際のアラームやバイブの設定もできます。
 操作部には開け閉めできるカバーがあり、計測中に不用意に触っても問題がないようになっています。

 100円ショップに売っているタイマーでも全く問題ありませんが、このタニタ製タイマーのわかり易い操作性と可愛らしいデザインが気にいっています。

メジャー

 マクロ撮影を行なう際、カメラの蛇腹の繰出し量を測ったり、被写体までの距離を測るのに使用します。
 カメラから被写体までの距離が、概ね、使用するレンズの焦点距離の10倍以下(150mmレンズならおよそ1.5m以下)の場合、露出補正が必要になりますので、蛇腹の繰出し量を実測して露出補正量を計算するのが目的です。

 マクロ撮影における露出補正の詳細については以下のページをご覧ください。

  「大判カメラによるマクロ撮影(1) 露出補正値を求める

 ほとんどの場合、メジャーは1mほどの長さが計測できれば用が足りるので、1cm間隔で目盛りを振った紐でも問題なく使えますが、100円ショップで購入できるお手軽さからメジャーを使用しています。

▲メジャー

 その都度、蛇腹の繰出し量を実測するのは面倒だと思い、使用するレンズに合わせて繰出し量が一目でわかるスケールを自作したこともありましたが、レンズに合わせて何本も用意しなければならず、しかも、何本もある中から使用するレンズ用のスケールを探し出すのも面倒で、結局、メジャーの方が便利だという結論に至りました。

 私が使用しているメジャーは100円ショップで購入したものです。100円なのであまり文句も言えませんが、使用されている材質が薄いので50cmほど引き出すとすぐに腰が折れてしまいます。蛇腹の繰出し量を測るだけであれば特に支障ありませんが、被写体までの距離を測るときはもっと長く引き出すのでちょっと使いにくいです。マクロ撮影を頻繁にされる方は、ホームセンターなどでもっとしっかりしたものを購入された方がよろしいかと思います。

ソーラー電卓

 メジャーのところで触れた、露出補正量の計算に使います。
 複雑な計算をするわけではないので暗算でもできますが、小数点が出てきたり面倒くさいので電卓を使ってお手軽に済ませています。
 シャツの胸ポケットや上着のポケットに入れてもかさばらないように、カード型の電卓を使っています。

▲ソーラー電卓

 カード型電卓のため厚さが約2mmと薄いので、カメラの裏蓋に両面テープで貼り付けておいたことがありますが、裏蓋を閉めた状態でないと非常に操作しにくいので、結局取り外してしまいました。

 スマホを持ち歩いていればそこに入っている電卓機能で事足りますが、出し入れの煩わしさが軽減されるので、あえて電卓を使っています。

 なお、当然ですがソーラー電卓なので光がないと全く機能しません。夜間の撮影などで使用する場合は懐中電灯などで照らす必要がありますが、私はそれほど多用するわけではないので特に不便には感じていません。

ダークバッグ

 フィルムホルダーにフィルムを入れたり、撮影済みのフィルムを取り出したりするときに使う、外光を遮断する黒い袋のようなものです。割烹着のような恰好をしています。

▲ダークバッグ

 フィルムホルダーへのフィルムの装填は自宅の暗室で行ないますが、長期間の撮影行の場合など、出先でフィルムの装填が必要になったときなどに使います。大量のフィルムホルダーを持っていくのは重いし嵩張るので、装填していないフィルムを持参し、必要に応じて撮影済みのフィルムと入れ替えて使うことがあります。

 ダークバッグの中にフィルムとフィルムホルダーを入れてファスナーを閉じ、袖口のようなところから両手を突っ込んで手探りで作業を行ないます。
 しかし、暗室のように大きな空間があるわけではないので、決して作業性が良いとは言えません。しかも夏場は暑くて手に汗をかいてくるので、フィルムに汗がつかないよう注意しなければならず、できればやりたくない作業です。
 あらかじめ装填したフィルムを使いきったら終了と割り切っておけば、ダークバッグを持っていく必要もありません。

 なお、PENTAX67などの中判カメラに35mmフィルムを入れてパノラマ撮影する場合、フィルム1本を撮り終えた後は真っ暗な中でフィルムを取り出さなければならないので、何本ものフィルムを使う場合は必須のアイテムになります。

ネックライト

 首にかけることができるLEDライトです。
 夜間の撮影の際には何らかの照明が必要ですが、私が使っているのはパナソニックのネックライトという製品です。とても軽くて、首にかけていても全く重さを感じません。

▲ネックライト

 暗い中でカメラにレンズを取付けたり絞りやシャッター速度を設定したり、撮影データを記録したりと、大判カメラでの撮影は手作業が多く、手元を照らす照明が必要です。そんなときに懐中電灯のようなものだと片手がふさがってしまいますが、これは両手がフリーになるのでとても便利です。
 首にかけるとちょうど胸のあたりに光源が来るので作業がしやすいです。
 また、明るさが2段階あり、「強」にすると足元も良く見えるほどの明るさがありますので、歩行の際の照明としても十分使えます。

 懐中電灯のように遠くまで届く指向性の強い光を放つわけではないので、他の人の迷惑になることもあまりないと思います。むしろ、暗い中で自分の存在を周りの人に知らせるという効果もあると思います。

シャワーキャップ

 ホテルのアメニティグッズなどとして置いてあるシャワーキャップです。
 突然、雨がパラついたときとか、滝の撮影で飛沫がかかるとき、あるいは濃い霧の中での撮影時など、カメラやレンズが濡れるのを防ぐために使います。

▲シャワーキャップ

 私は滝を撮影することが多いのですが、豪快な落差のある滝や風が強いときなど、飛沫が舞ってきてカメラが濡れてしまうことがあります。大判カメラは撮影までに手間がかかるので、その間、かなりの飛沫を浴びてしまいます。
 また、濃い霧の中にいると、気がついたら髪の毛にびっしりと細かな水滴がついていたなんていうこともあり、同様にカメラも濡れてしまいます。
 そんな時、シャワーキャップをすっぽりとカメラとレンズに被せれば濡れるのを防ぐことができます(本降りの雨の時はだめです)。

 ピント合わせをする際や実際にシャッターを切るときは、レンズのところにあたる部分に穴を開けます。そのため、何度も繰り返して使用というわけにはいかず使い捨てになってしまいますが、カメラバッグに2~3個入れておくと重宝します。

 雨天時の撮影用として、カメラにかけるレインコートのような製品も販売されていますが、それを使うほどではないときや咄嗟のとき用に、かさばらないので便利です。

 なお、帽子やタオルがないとき、急な雨に降られたら頭に被れば髪の毛が濡れるのを防げますが、変な奴に見られそうなので注意が必要です。

ブロア

 レンズに着いたホコリを吹き飛ばすときに使います。
 屋外で撮影をしていると気がつかないうちにレンズやカメラにホコリがついてしまいます。車のフロントガラスにホコリがつくと視界が悪くなるのと同じで、レンズに着くと画質にも影響があると思いますので、撮影の前にブロアでシュッシュとします。

▲ブロア

 大きなブロアの方が強力な風が出るのですが、意外とカメラバッグの中で場所をとるので、ポケットにも入るくらいの小型のものを持ち歩いています。
 埃っぽいところで撮影をしているとカメラにも結構ホコリが着きます。特に蛇腹の谷のところにうっすらと白くホコリが着くととても気になるので、ときどき吹き飛ばします。

 ブロアの先端にブラシが着いたタイプもありますが、ブラシによって余計にレンズが汚れてしまうことがあるので、私はブラシがついていないタイプを使っています。
 また、素材によっては経年劣化することでブロアの内側が剥離したりして、それがゴミとなってブロアから飛び出すことがあるので、あまり古いものは使わない方が無難かと思います。

プアマンズフレーム

 フレーミングや構図決めの際に、おおよそのアタリをつけるために使用します。
 4×5判用と67判用、612パノラマ用の3種類を自作して、カメラバッグに入れています。

▲プアマンズフレーム  左:4×5判用 右上:67判用 右下:612判用

 厚紙にフィルムと同じ大きさの窓をくり抜き、目盛り(1cm間隔)を振った紐をつけただけの簡単なものです。くり抜いた窓を通して写したい範囲を決め、目盛りをつけた紐がピンと張るように目の下あたりにあてます。その時の目盛りの値が使用するレンズの焦点距離にほぼ等しくなります。

 詳細は下記のページで紹介していますので、ご興味があればご覧ください。

  「構図決めに便利なプアマンズフレームの作成

 目の前に広がる風景を見た時に、どれくらいの焦点距離のレンズを使えば良いかは感覚的にわかります。しかし、使用するフィルムのアスペクト比は決まっているので、例えば、写したい上下の範囲を決めると左右に余計なものが入ってしまう、というようなことはよくありますが、そのようなときにこれがあると便利です。

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 あれば便利なものというのは限りがなくて、あれもこれもと言っていると荷物がどんどん増えてしまいます。私もアクセサリー用のバッグの中には様々なものが入っていますが、その中から撮影に持ち出すのは最低限のものにしています。中には一度も使われたことがないものもあります。私のアクセサリー用バッグの中も、そろそろ整理しなければならない時期に来ています。

(2021.11.11)

#小道具

大判カメラ撮影に必要な小道具、あると便利な小道具たち(1)

 大判カメラは極めてシンプルであるがゆえに、撮影の際にはいろいろな小道具(アクセサリ)が必要になります。カメラ本体とレンズとフィルムがあれば撮ることはできますが、その他、ないと非常に不便なものやあると便利なものなど、多岐に渡ります。
 今回はそんな小道具たちをご紹介したいと思います。中には大判カメラでの撮影に限らないものもありますが、私が撮影行の際に持ち歩いているものです。

ピント確認用ルーペ

 ピント合わせには必需品です。肉眼でフォーカシングスクリーンを見ながらある程度のピントは合わせられますが、合わせたいところにピッタリとあっていることを確認するためにはルーペが必要です。

 市販されているルーペは、携行に便利な小型のものから少し大きめなものまでいろいろありますが、小型のルーペは見える範囲が狭いのと、顔をフォーカシングスクリーンに着くくらい近づけないとならないのであまり使い易くありません。

 ある程度の広範囲が視野に入る方が使い易いので、私は自作のルーペを使っています。
 49mm径のクローズアップレンズを2枚使い、約6倍の倍率にしています。また、フォーカシングスクリーンに顔を近づけ過ぎなくても良いように、全長が90mmほどあります。ちょっと大きすぎる気もしますが、使い易さを優先しています。

▲ピント確認用ルーペ(自作)

 また、ルーペの径が小さいと、短焦点(広角系)レンズでの撮影の際、フォーカシングスクリーンの周辺部は斜めに光が入ってくるので、ルーペをスクリーンに垂直にあてても暗くて良く見えません。光の入射角と同じくらいにルーペを傾ければ明るくなりますが、そうするとルーペがスクリーンから浮いてしまい、ピントが合いません。
 これは、ある程度の口径の大きなルーペを使って、斜めから覗き込むことで回避することができます。

 こうした条件を満たすものは市販品にもありますが、かなり高額になってしまうので自作したというわけです。
 なお、クローズアップレンズを同じ向きに重ねるとディストーションが目立ちます。一枚を裏返して(向きを反対)重ねることでディストーションも随分改善されます。

冠布(カブリ)

 構図決めやピント合わせの際に外光が入るのを防ぐ目的で使用します。大きめの風呂敷のようなもので、120cmx120cmくらいの大きさのものが多いようです。片面が黒、もう片面が赤、もしくはグレーになっており、黒い面を内側にしてカメラと頭に被せて使います。私が使用しているのは片面グレーのタイプです。

▲冠布(カブリ)

 大判カメラのフォーカシングスクリーンに光が当たると像がとても見難くなります。特に太陽が後方にあるような場合、フォーカシングスクリーンにもろに光が入り込み、像がまったく見えなくなってしまいます。
 フィールドタイプの大判カメラにはスクリーンフードがついているものが多いですが、光のあたる方向によってはほとんど機能しません。
 外光をほとんど遮断できる袋状のフードを自作したりもしましたが、取り付けや取り外しに思いのほか手間がかかるので、あまり出番がありません。きわめて原始的ではありますが、自由度の高さで冠布の右に出るものはないと思います。

 冠布の使い方は人それぞれでしょうが、私はマントのように肩にかけておき、構図決めの時に頭の上に持ち上げ、カメラもろとも被ってしまうというやり方です。そして、構図決めやピント合わせが終わったら再び肩にかけておきます。

 一辺が120cmというのはずいぶん大きいと思われるかも知れませんが、下側(足元)からの光が邪魔に感じるときがあり、これを防ぐためにカメラの下側まで包んでしまうことがあるので、やはり最低でもこれくらいの大きさが必要になります。

 冠布の唯一の欠点は夏場の暑さです。長時間被っていると蒸し風呂にでも入っているようになってしまいます。

 因みに片面が赤やグレーになっているのは、森や林の中などでクマと間違えられないようにとの説がありますが、本当のところはよく知りません。ただし、片面がグレーになっていると太陽光が反射するので、夏場の暑さ対策には効果があるものと思われます。

単体露出計

 大判カメラには露出計が内蔵されていないので、単体露出計が必要になります。
 目測でも露出値はほぼわかりますが、露出に対する許容範囲が狭いリバーサルフィルムを使うことが多いので、正確な露出値が求められます。また、コントラストが高い被写体やピンポイントで表現したい部分がある被写体の場合などは、単体露出計で正確に測って露出を決めます。

 私が撮る被写体は風景が多いので、使う露出計も反射光式のスポット露出計がほとんどですが、花などを撮るときには入射光式の露出計を使うこともあるので両方持ち歩いています。

▲単体露出計 左:入射光式露出計  右:反射光式露出計

 入射光式の露出計は手のひらにすっぽりと納まるくらいの小型のものを使っていますが、反射光式の露出計は結構大きいです。昔は反射光式のスポット露出計もいろいろなメーカーが出していましたが、今はほとんど選択肢がなくなってしまいました。私が使っているペンタックスのデジタルスポットメーターも生産終了品となっており、新品を手に入れることはできません。

水準器

 カメラの水平を測るためのもので、いろいろなタイプの製品が販売されていますが、私が使っているのはオーソドックスな円筒形のタイプです。
 三脚や雲台に付いている製品もありますが、そういったものはかなり小型の水準器なので、正確に水平を測りたいときにはちょっと心もとない感じです。工事現場で使うような大きなものは必要ありませんが、長さが6~7cmくらいのものが使い易いと思います。
 価格は安価なものを探せばいくらでもありますが、安いのは精度が心配です。

▲水準器

 円筒形の水準器は、2本の線の間に気泡が収まれば水平が保たれているということですが、大量生産品なので一点ずつ検査しているとも思えません。
 私の使っている水準器も高価なものではありませんが、自分なりにキャリブレーションをして使っています。

 カメラを水平線に向けて構え、フォーカシングスクリーンの横罫線と水平線が重なるようにした状態(この時、カメラは水平を保っていることになります)にして水準器をカメラに取付けます。この状態で、水準器の気泡が2本の線の間に入っていれば問題ありませんが、左右どちらかにずれているようであれば、気泡の位置に合わせて新たに線を書き込みます。この線がこの水準器の基準線になります。
 なお、水準器を取付ける場所によって微妙に傾斜が異なる可能性がありますので、正確に測りたい場合は同じ場所に取付ける必要があります。

ケーブルレリーズ

 レンズのシャッターレバーのところにねじ込んで使います。長さは30cmから1mくらいまで何種類かありますが、最近はケーブルレリーズを使うカメラが非常に少なくなってきたので、レリーズの種類もずいぶん減ってしまいました。

 個人的には長さ60cmあたりがいちばん使い易いと思うのですが、残念ながらこの長さのものはとんと見かけなくなりました。1mのレリーズを使うことは多くありませんが、長焦点レンズで撮影する時はカメラの蛇腹がかなり繰出されるので、長いレリーズが必要になります。

▲ケーブルレリーズ 左:100cm  右:50cm

 ケーブルレリーズがなくてもシャッターのレバーを指でチョンと押せばシャッターは切れますが、指で押したことによるカメラブレを防ぐためにもレリーズは必要ですし、何よりもシャッターのレバーを直接押すのはとても操作しにくいです。
 また、長時間露光する場合などもレリーズがないと、これまたやりにくいです。

 ケーブルレリーズにはストッパー付きのものとついていないものがあります。ストッパー付きのものはストッパーを有効にして押し込むと、ストッパーが解除されるまで押された状態を保っています。バルブ撮影の時などには便利かもしれませんが、私はストッパー自体をほとんど使ったことがありません。数秒程度であればレリーズを押しっぱなしにしていますし、数分というような長い時間の露光の時はレンズのT(タイム)ポジションを使うので、ストッパーがなくても問題ありません。

 ほとんど壊れることもありませんが、撮影に行った際に落としてなくしてしまうこともあるので、常に2~3本を持ち歩いています。

ハレ切り

 大判カメラはアオリを使うことがあるので、35mm判のレンズに着けるような円筒形のレンズフードは使わずに、余計な光をカットしたい時はハレ切りを使います。レンズの先端に着けてあおった場合、レンズフードによってケラレてしまうことがあり、それを防ぐのが理由です。

 15cm四方程度の黒いボードをフレキシブルアームに挟んで使うという、いたってシンプルなものです。フレキシブルアームの一方をカメラのアクセサリーシューなどに挟んで、レンズに光があたらないように黒いボードの向きを調整するだけです。
 レンズの先端に取付けるわけではないので、レンズの径に影響されることもなく、1セット用意しておけば大概のレンズに対応できます。

▲ハレ切り

 黒いボードの代わりに白やシルバーのボードを使えばレフ版としても使えます。大きなボードを取り付けることはできませんが、花を撮影するくらいであれば十分に機能してくれます。

撮影データ記録用のメモ帳

 デジタルカメラは撮影データ(EXIF)を自動で記録してくれますが、大判カメラにはそんな便利な機能はないので、一枚ごとに撮影データを手書きで記録していきます。
 私が記録しているデータは、使用したカメラ、レンズ、シャッター速度、絞り、使用したフィルター、フィルム、撮影日時、撮影場所、天気などです。

 使用するメモ帳は自分の使い易いものを選べば良いですが、私は100円ショップで購入した縦開きのメモ帳を使っています。縦開きのタイプを使う理由は、使用したところまでを見つけるのがやり易いからです。

▲撮影データ記録用のメモ帳

 あらかじめ、撮影当日に持ち出すフィルムホルダーの番号をメモ帳に書き込んでおき、撮影後、該当する番号のところに撮影データを書き込んでいます。
 一枚ごとに撮影データを記録することで、自分自身の露出値に対する感覚が正確になっていきます。もちろん、正確さを期すために露出計で測光しますが、測光前にある程度の精度で露出値がわかればシャッター速度や絞りをどれくらいにすればよいかがわかるので、どのような作風に仕上げるかをイメージしやすくなります。

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 今回は大判カメラを使った撮影の際、最低限必要と感じている小道具たちについて紹介しました。これらの他に、あれば便利という小道具をいろいろと持ち歩いていますので、それらについては次回にご紹介したいと思います。
 なお、フィルターも小道具と言えますが種類も多いので、フィルターについては別の機会に回したいと思います。

(2021.11.8)

#撮影小道具

構図決めに便利なプアマンズフレームの作成

 世の中にはフレーミングを決める際に便利なズームファインダーなるものがあります。大判カメラ用のズームファインダーは、大体65~400mmくらいのレンズの画角をカバーしますので、通常の撮影領域ではこのファインダーひとつで事足りてしまいますが、非常に高価な代物です。
 そこで、ほとんどコストをかけずに同等の機能をもつ「プアマンズフレーム」をつくってみました。

 まず、厚紙などで使用するフィルムと同じ大きさの枠をつくります。例えば、4×5判のフィルム用の場合は、150×130mmくらいの大きさの厚紙の中央に120×96mmの窓をくり抜きます(120×96mmが4×5判フィルムの有効サイズです)。
 次に、この厚紙の下の端に紐を取り付けます。そしてその紐に目盛りを振れば完成です。目盛りは取り付けたところを起点(0cm)として、使用するレンズの焦点距離を少し上回るくらいまで振ります(例えば、400mmまでのレンズを使うのであれば、45cmくらいまで)。

 こうしてできたのが下の写真です。

4×5判用プアマンズフレーム(目盛りは5cmの位置から1cm刻みで50cmまで)

 これの使い方はいたって簡単で、窓枠をくり抜いたボードを片手で持ち、もう片方の手で紐を持ちます。そして、片方の目でこの窓枠を覗き、写したい範囲が窓枠内に納まるようにボードを前後に動かします。フレーミングが決まったらボードを動かさないようにして、もう片方の手で持った紐をピンと張った状態で目の下にあてます。
 そのとき、目の下にあたった紐の目盛りを読み取れば、使用するレンズの焦点距離がわかるという優れものです。例えば、目盛りが15cmだったとすると、焦点距離150mmのレンズを使えばよいということがわかります。
 もちろん、ミリ単位の精度は望むべくもありませんが、レンズを決めるには全く問題ありません。

 また、使うレンズの焦点距離があらかじめ決めっている場合は、焦点距離に等しい目盛りの部分を目のところに当て、紐をピンと張った状態で窓枠を覗くと、その焦点距離のフレーミングになります。

 窓枠の縦横中央に糸などで十字線を張れば、フレーミングの際の目安になって便利かもしれませんが、余計なものがない方が使い易いだろうと思い、私は何もつけていません。
 また、ボードそのものを透明なアクリル板などにすれば窓をくり抜く必要はなく、逆に周囲をマスクすれば済むのでこの方が簡単に作れると思いますが、かなり透明度が高いものを使わないと像がくっきりとしないので、使いにくくなってしまうかもしれません。1円でも安くしたいというのであれば、やはり厚紙をくり抜く方法がお勧めです。

 このプアマンズフレームを覗いた時の目の位置は、使用するレンズの前側焦点の位置になります。したがって、そのフレーミングで撮影する際のレンズの中心は、目の位置から焦点距離分後方に置くことになります。このレンズの位置をあまり大きく変えてしまうと、無限遠の被写体の場合はさほど気にすることもありませんが、近接撮影の場合はフレーミングにずれが生じてきますので注意が必要です。
 とはいえ、もともとがかなり大雑把なものなので、レンズを選択する際の目安として使う程度であり、これにあまり高い精度を求めない方がよろしいかと思います。

 今回は4×5判を例にとりましたが、67判のフィルム用であればくり抜く窓枠の大きさは69×56mm、35mm判フィルム用であれば36×24mmの大きさになりますので、使用するフィルムに合わせて用意しておけば便利です。

(2021.2.23)

#フレーミング #構図 #撮影小道具

ケーブルレリーズの長さが中途半端

 最近の一眼レフカメラは電子レリーズ(リモートコントローラ)が標準対応ですが、私が使っている中判カメラや大判カメラは電子レリーズが使えないので、昔ながらのケーブルレリーズを使っています。簡単に壊れるものではありませんが、長年使っていると動きが渋くなってきたりしますし、撮影に行った際にどこかに落としてきてしまったなんてこともあるので、カメラバッグの中には常に3本くらいが入っています。

 このケーブルレリーズ、なかなかしっくりくる長さのものがなく、私にとって結構なストレスになっています。というのも、シャッターのところにレリーズの先端をねじ込み、手元まで持ってきたときに、押し込むノブが雲台の下あたりにくるのが最も使い易いのですが、これが短すぎたり長すぎたりすると、レリーズの位置を目で確認しなければならないからです。
 昔は種類も豊富で、いろいろな長さのものがあったのですが、いま市販されている製品のほとんどは30cm、50cm、1mの3種類くらいではないでしょうか?

ケーブルレリーズ

 私は主に中判カメラや大判カメラを使っているので、35mm判カメラで使うよりも長めのレリーズが必要になります。手元にあるレリーズは全部で9本ありますが、そのうち50cmが6本、1mが2本、そして60cmが1本です。
 50cmがいちばん多いのですが、これは購入の選択肢がないから仕方なく使っているというのが正直なところです。私にとって50cmのレリーズでは短すぎて、特に大判カメラで長い玉を使うときはレンズが前に繰り出されるので、その不便さを一層感じてしまいます。
 かといって、1mのレリーズは長すぎて、だらしなく垂れ下がってしまい、これまた不便なのです。
 私にとって最適な長さは60cm前後なのですが、今はこの長さのものが手に入りません。私の知る限り、70cmのレリーズが販売されていますが、ちょっと長すぎるかなという感じです。実際に使ったことがないので、一度、使ってみようと思っていますが...

 数年前にネットオークションで60cmのレリーズ(もちろん中古)をやっと見つけました。今時、ケーブルレリーズを買う人などいないらしく、私以外の入札者はおらず、簡単にゲットできました。
 この60cmというのは私にとって非常にしっくりとくる長さで、大判カメラで撮影するときはこれを使っています。
 しかし、虎の子のような1本なので、壊れたり落してなくしたりしたら大変です。予備でもう2~3本欲しいところですが、以来、ネットオークションでもお目にかかったことがありません。

 1mのレリーズを40cmほどカットして短くしてみようと試みたこともありましたが、ケーブルレリーズというのは分解してまた組み立てができるような構造ではなく、分解=オシャカということがわかり、結局諦めました。分解して、また組立てる方法をご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたいと思います。

 今でも販売されているかどうかわかりませんが、かつて、リモートレリーズというのがありました。これは、レンズなどを掃除するときに使うブロアのようなものの先に細いチューブが取り付けられており、ブロアをギュッと握ると空気の力でレリーズが押し出されるという仕組みでした。
 このチューブを60cmくらいにしてみようかとも思いましたが、それこそブロアがだらしなく垂れ下がってしまい、写欲も薄れてしまいそうなので実現していません。

 改造が無理なら自作できないかとも考えていますが、なかなか良いアイディアが浮かんできません。もしかしたら、ネットオークションや中古カメラ屋さんで遭遇することがあるかもしれないという淡い期待を抱き続ける日が続きそうです。

(2021.2.20)

#撮影小道具 #レリーズ

大判カメラ用の袋型ピントグラスフード

 大判カメラでのピント合わせは、カメラ後部についているピントグラス(フォーカシングスクリーン)で行ないます。この時、ピントグラスを暗くしないと像が見にくいので、多くの場合、冠布(カンプ)を頭からすっぽりとかぶり、周囲からの光を遮断して行ないます。光を通さないように2枚の布を張り合わせた大き目な風呂敷のようなもので、単純がゆえに自由度が高くて便利ではありますが、特に夏場は暑くて大変です。
 カメラにもちょっとしたフードがついていますが、小さいので遮光効果は十分とは言えず、特に順光での撮影時には後方からもろに光が入り込んできますので、ほとんど役に立ちません。

 そこで、ピントグラス全体を覆うことのできる袋型のフードを作ってみました。

袋型ピントグラスフード(リンホフマスターテヒニカに取付け)

 光を通さない黒い布(今回はナップサックに使われるようなナイロン素材を使用)を、カメラがちょうど入るくらいの筒状(直径28cmくらい)にします。一方の端はゴムひもが通るように加工し、ここにゴムひもを通して少し絞っておきます。これをぎゅっと広げて、カメラに被せることになります。

袋型フード(カメラ取付側)

 もう一方の端は、55mm径のレンズ用の金属製フード(長さが20mmほど)を用意し、この外周に巻き付けます。こうすると全体がボールのような袋状になります。

袋型フードのルーペ取付け側(レンズフード使用)

 次に、このレンズフードにはめ込むルーペを作ります。私は55mm径のNo.3クローズアップレンズを使用しましたが、No.5とかを使えばルーペの倍率を高くすることができます。そして、クローズアップレンズの前側にステップアップリングをはめ込みます(私は55-67のステップアップリングを使用しました)。
 これを先ほどのレンズフードにはめ込めばルーペになるのですが、このままだと若干緩くてするっと抜けてしまいます。そのため、クローズアップレンズの外周にパーマセルテープを巻き、ちょうど入るくらいの太さにします。

フードにはめるルーペ(クローズアップレンズ+ステップアップリング)

 こうしてできたフードはこんな感じになります。

袋型フード

 これを大判カメラに取付ければ、ピントグラスに当たる光をほぼ遮断することができます。
 ルーペ(クローズアップレンズ)を外した状態だとピントグラス全体を見ることができるので構図の確認がし易く、また、ルーペをはめるとピントの確認がし易くなります。

 ただし、正確なピント合わせはこのフードを外して、倍率の高いルーペで行なう必要があると思います。

 なお、今回作成した袋型フードの長さは約20cmですが、私の場合、若干老眼が来ているために、これ以上短くするとぼやけてしまいます。ですので、このフードの長さは目の状態に合わせて、いちばん使い易い長さにするのが良いと思います。

 実際に使用した感想ですが、遮光に関しては合格点だと思います。冠布を使っても下側からの光が入りやすいのですが、このフードは全方位遮光してくれます。それと、広角レンズや超広角レンズを使った撮影の際、ピントグラス周辺ではとても像が見にくいのですが、この袋状フードだと斜めからピントグラスを覗き込むことができるので、像が見やすくなります。また、非常に軽いですし、折りたためば小さくなるので持ち運びにも便利です。
 一方、正確なピント合わせはこのフードを外して行なわなければなりません。その点、冠布は構図確認から正確なピント合わせまですべてこれをかぶった状態で出来ますので、やはり冠布に勝るものはないといったところでしょう。

 しかし、撮影状況によっては冠布を使っても漏れてくる光で像が見にくく、それが結構なストレスになったりもしますので、それを回避してくれるという点ではこのフードを使う価値があるように思います。着けたり外したりが面倒かも知れませんが、あると便利かもしれません。

 余談ですが、冠布は片面が黒、もう片面が赤とか銀色をしています。銀色の理由は日差しを反射して少しでも暑さを防ぐためらしいですが、赤い理由は、森の中でクマなどと間違えられて猟銃で撃たれないようにということのようです。私が使っている冠布は片面が銀色のタイプですが、銃で撃たれるのは怖いので赤いタイプに変えようかなと思ってます。

(2021.1.2)

#撮影小道具 #フレーミング #フード