How to

撮影に関するちょっとしたテクニックやアイディア、機材・機器やツール等の使い方に関するコツやポイント等々、多少なりともお役に立てれば。

大判カメラのアオリ(8) ティルトアオリをかけた時のピント合わせ

 大判カメラのアオリの中でも使う頻度が高いと思われるのがティルト、特にフロント(レンズ)部のティルトダウンアオリです。撮影する被写体によってその度合いは異なりますが、風景撮影の際にはパンフォーカスに…
(2024年1月22日)

大判レンズ シュナイダー Schneider ジンマー Symmar 210mm 分解・清掃とバルサム修理

 ひと月ほど前、リンホフ規格の大判レンズ用のレンズボードが必要になり、ジャンク箱をあさってみたのですが使い切ってしまったらしく、残念ながら見つかりませんでした。中古カメラ店やネットオークションサイト…
(2023年12月4日)

花を撮る(7) 晩秋に咲く花を撮る

 花が圧倒的に多いのは春から夏にかけてであり、秋になると咲く花の種類はぐっと減り、さらに晩秋ともなると園芸品種を除けばとても少なくなってしまいます。しかも、春や夏の花のようにエネルギーに満ち溢れて…
(2023年11月20日)

カラーリバーサルフィルムを使った撮影時のカラーバランスの崩れ

 フィルムカメラで特にカラーリバーサルフィルムを使って撮影をしていると、光の状態や撮影の条件などでカラーバランスが崩れてしまうことがあります。デジタルカメラのようにホワイトバランスの調整機能があれば…
(2023年6月30日)

大判レンズ #3シャッター用の平レンズボードを凸レンズボードに改造する

 私はバレルレンズを数本持っているのですが、これらのレンズを使って大判フィルムで撮影する場合はソロントンシャッターを使用します。とはいえ、これらのレンズを持ち出すのは年に数回といった状態で…
(2023年6月13日)

山笑う 初夏の輝く新緑を撮る

 俳句の春の季語に「山笑う」というのがあります。山の草木が一斉に若芽を吹いて、山全体が明るい景色になる様子を表現した言葉と言われています。それまでは幹や枝ばかりで寂しげだった山が一変する様子を見事に…
(2023年5月15日)

大判カメラでの撮影をより快適にするための、ちょっとした工夫のあれこれ

 大判カメラを使って撮影をしていると、いろいろと不便に感じたりすることがたくさんあります。それは、最近のデジタル一眼レフカメラなどと比べると便利な機能や装備が圧倒的に不足しているため、様々な…
(2023年5月8日)

現像済みリバーサルフィルム(ポジフィルム)に付着する汚れと洗浄

 私はリバーサルフィルムの使用頻度が最も高く、現像済みのリバーサルフィルム(ポジ原版)はスリーブやOP袋に入れて保管してあるのですが、長年保管しておくとフィルム表面に汚れが付着してきます。
(2023年4月12日)

大判カメラのアオリ(7) 複合アオリ フロントライズ+フロントスイング

 以前、大判カメラのアオリのシリーズで個々のアオリについて触れてきましたが、今回は複数のアオリを組み合わせて使う複合アオリについて触れてみたいと思います。
 風景写真の場合、物撮りに…
(2023年1月23日)

大判カメラ とっても珍しくて、とっても恥ずかしい失敗のあれこれ

 大判カメラは構造も機能もシンプル、かつ、極めてアナログ的であり、撮影には手順を踏んでやらなければならないことがたくさんあります。そのため、ちょっとしたミスが失敗作を生んでしまうこともあるわけですが…
(2022年11月12日)

花を撮る(6) シルエットで撮る

 いうまでもなく花には様々な色彩があるので、フィルムカメラであれデジタルカメラであれ、カラーでの撮影に向いている被写体の一つと言えます。それぞれの花が持っている色合いを忠実に再現した写真はやはり…
(2022年11月8日)

大判カメラでバレルレンズとソロントンシャッターを使う

 前回、ローデンシュトックのソフトフォーカスレンズについて書いた中で、ソロントンシャッターについて触れましたので、今回はそれについて書きたいと思います。
 バレルレンズに代表される…
(2022年10月8日)

PENTAX67 ペンタックス67の露出計駆動用チェーンの修理

 私はPENTAX67を数台持っているのですが、先日、いちばん古い機種を持ち出したところ、露出計が動作していないことに気がつきました。どうやら、露出計を駆動するチェーンが切れた模様です。
(2022年8月27日)

大判カメラで、動く被写体をブラさずに撮るために必要なシャッター速度

 大判カメラ用のレンズの開放F値は概して、35mm判カメラ用のレンズほど明るくはありません。概ね、F5.6というのが多く、焦点距離が長いレンズだとF8、あるいはそれ以上の値になってしまいます。
(2022年8月17日)

大判写真と35mm判写真は何がどのように違うのか その2:画作りへの影響

 今から10ヶ月ほど前、2021年8月に同じタイトルのページを書きました。大判と35mm判とではフィルム面の大きさが異なることに起因するいくつかの違い(階調や被写界深度、ボケなど)について触れてみました。
(2022年7月1日)

リバーサルフィルムのラチチュードは本当に狭いのか?

 一般にリバーサルフィルム(ポジフィルム)はラチチュード(適正露光域とか露出寛容度)が狭いので露出設定がシビアだと言われています。この「狭い」というのが何と比べて狭いのかというと、カラーネガフィルム…
(2022年6月19日)

撮影済みフィルムの効率的な管理方法...フィルム写真をデッドストックにしないために

 フィルム写真をやっていると当然のことながら撮影済みのフィルム(ポジやネガ)が溜まっていきます。フィルム1枚は薄いし軽いのですが、数が増えるとその量や重さも半端なく、保管するにも物理的に場所をとります。
(2022年4月29日)

縦長パノラマ写真の魅力 -6×12フィルムホルダーで撮る掛け軸写真-

 パノラマ写真を撮る頻度は決して高くありませんが、大判カメラを持ち出すときは必ずと言っても良いくらい、6×12のロールフィルムホルダーも持っていきます。
 パノラマ写真というのは…
(2022年3月12日)

ローデンシュトック シロナーN Rodenstock Sironar-N 210mm 1:5.6 シャッター修理

 先日、久しぶりに新宿の中古カメラ屋さんをはしごしていたところ、とある一軒の中古カメラ屋さんでローデンシュトックの大判レンズ、シロナーN 210mmを見つけました。このお店にはこれまで何度も…
(2022年2月26日)

写真にタイトルをつける(2) タイトルをつけるときの視点

 前回は、写真にタイトルをつけることによる効果について触れましたが、今回は、実際に写真にタイトルをつける際に意識すること、もう少し具体的に言うと、どのような視点でタイトルを決めるかということについて…
(2022年2月21日)

写真にタイトルをつける(1) タイトルがもたらす効果

 デジタルにしても銀塩にしても、撮影した写真はパソコンやスマホで見たりプリントして観賞したりしますが、コンテストや写真展に出す以外はタイトルもつけられずに放っておかれることが多いのではないかと思います。
(2022年2月15日)

久しぶりのモノクロフィルムのリバーサル現像 イルフォード DELTA100

 ビューティーモデル1という骨董カメラの試し撮りの際、マミヤ6 MFにモノクロフィルムを入れて一緒に持っていきました。その時に撮った写真をリバーサル現像してみました。
 リバーサル現像は…
(2022年2月4日)

大判カメラでの撮影時に気をつけたいこと あれこれ

 大判カメラの構造は非常にシンプルですが、それゆえに撮影するためにはいろいろとやるべきことが多く、結構な手間がかかります。一眼レフカメラのように、ファインダーを覗いて構図を決めてシャッターを切るだけ…
(2021年12月21日)

大判カメラのフォーカシングスクリーン すりガラスタイプとフレネルレンズタイプ

 レンジファインダーカメラや最近のミラーレス一眼カメラを除けば、一眼レフカメラや二眼レフカメラ、大判カメラなどにはフォーカシングスクリーン(ピントグラス)が備わっています。レンズから入った光を結像…
(2021年11月23日)

花を撮る(5) 夏の終りから秋に咲く花

 今年(2021年)の東京の夏は短かったという印象です。9月になると急に暑さがやわらぎ、一気に秋が来たのではないかと思えるような日が続いていました。急激に秋になってしまうのではないかとも思いましたが…
(2021年10月12日)

写真撮影における測光と露出設定(3) 風景撮影における測光方式

 前回まで、露出や測光に関する基本的なことを説明してきましたが、3回目の今回は、風景写真を撮る際に用いる主な測光方式について進めていきます。風景撮影においては反射光式露出計を使って測光することが多く…
(2021年9月19日)

写真撮影における測光と露出設定(2) Ev表の使い方と測光方式

 前回は、露出を決める5つの要素について説明しましたが、今回は、実際に撮影におけるそれぞれの値の使い方や、露出計を用いた測光方式について進めたいと思います。
(2021年9月11日)

写真撮影における測光と露出設定(1) 露出を決める要素

 最近のカメラは自動露出計が内蔵されており、様々なシチュエーションに合わせた適正露出を自動で決定してくれますが、大判カメラなど、露出計が内蔵されていない場合は露出計を使って測光するなどして露出値を…
(2021年9月4日)

大判写真と35mm判写真は何がどのように違うのか

 私は風景を撮る機会が多いので、大判カメラ(主に4×5判)を使う頻度も高くなります。カメラはでかいし、撮影に手間がかかり著しく機動性に欠けるし、フィルムや現像などコストはかかるし、デメリットばかりが…
(2021年8月23日)

現像済みのフィルムの経年劣化と保管

 フィルムを使っていると、撮影前のフィルムの保管、撮影後から現像するまでの保管、そして現像後のフィルムの保管と、常に「保管」をどうするかということがついて回ります。
 フィルムをデータ化されて…
(2021年8月16日)

花を撮る(4) 夏の高原に咲く花

 梅雨が明けると日差しも強くなり、高原では花の数が一気に増えます。高原に咲く花はどちらかというと地味なものが多いですが、自然の中で力強く生きる美しさがあると思います。
(2021年7月28日)

レンズの「小絞りボケ」と大判カメラによる撮影の関係について

 カメラのレンズは絞るにつれて回折現象によって解像度が落ちていくというのは良く知られた話ですが、一方で、絞らなければ被写界深度が浅く、全体にピントが合った写真になりにくいというトレードオフのような…
(2021年7月12日)

PENTAX67を使って35mmフィルムでフルパノラマ写真を撮る

 だいぶ以前になりますが、ホースマンのパノラマフィルムホルダの紹介ページにおいて、PENTAX67でパノラマ写真が撮れるような改造をしたことをチラッと書きましたが、今回はそれをご紹介したいと思います。
(2021年7月7日)

ギア雲台 Manfrotto マンフロット410の分解・調整

 私は主にマンフロットの410というギア雲台を使用しています。構図決めの際、微妙な調整がし易いのが愛用している主な理由です。3軸(パン、ティルト、ロール)がそれぞれ独立したノブを回すことで動くのですが…
(2021年7月1日)

大判カメラの撮影時における失敗のあれこれ

 大判カメラは使用できるレンズの自由度が大きいとか、アオリが使えるとか、あるいは、35mm判のカメラでは使わないような小道具を用いるなど、大判カメラならではの特殊性があります。これによっていろいろと…
(2021年6月12日)

大判カメラのアオリ(6) バックティルト&バックスイング

 前回までフロント部のアオリについて説明してきましたが、今回はバック部のアオリについて触れていきたいと思います。
 ビューカメラはバック部も大きなアオリが使えますが…
(2021年5月19日)

花を撮る(3) 初夏に咲く野草

 木々の新緑の淡い色合いは日増しに変わり、平地ではすっかり色濃くなりました。桜の季節が終わると、フィールドの景色は一変する感じです。
 野に咲く花の数も随分と増えてきて、あれも撮りたいこれも撮りたい…
(2021年5月6日)

大判カメラのアオリ(5) フロントシフト

 フロント部のアオリの5回目はフロントシフトについてです。これは、レンズ主平面を左右に移動するアオリで、フロントライズを光軸まわりに90度回転させた動きになります。
 このアオリは物撮りでは良く…
(2021年4月29日)

花を撮る(2) 春に咲く野草

 3月の声をきくとフィールドの野草も急激に増えてくる感じです。花の少ない冬が終わり、心もうきうきしてきます。
 春の野草は背丈が低いものが圧倒的に多く、撮影にも苦労します。
(2021年4月3日)

大判カメラのアオリ(4) フロントスイング

 今回はフロントスイングのアオリについてです。フロントティルトはレンズ主平面を前後に傾けましたが、スイングはレンズ主平面を左右に傾けるアオリになります。フロントティルトを光軸まわりにカメラを90度回転させた…
(2021年3月10日)

花を撮る(1) 百花の魁(さきがけ) 梅

 風景と同じくらい花の写真を撮ることが多いのですが、立春から一ヶ月が経ち、フィールドではぽつぽつと花が見られるようになってきています。花を撮りにフィールドに出かける回数も増えていきそうです。
 「花はきれいに撮りたい」と常々…
(2021年3月2日)

大判カメラによるマクロ撮影(3) 撮影の手

 前回、前々回で撮影時における露出補正と撮影倍率について説明しましたので、今回は実際に撮影する場合の手順などについて触れておきたいと思います。実際に近接撮影した例も掲載しておきます。
(2021年2月27日)

大判カメラのアオリ(3) フロントティルト

 今回はフロントティルトのアオリについて触れたいと思います。レンズを前に傾けるフロントティルトダウンと、レンズを後ろに傾けるフロントティルトアップがあります。
(2021年2月16日)

大判カメラによるマクロ撮影(2) 撮影倍率

 前回は近接撮影の際にレンズを繰出すことによる露出補正について触れましたが、今回は撮影倍率について話を進めたいと思います。希望の倍率で撮影したい時のレンズの配置等についても触れておきます。
(2021年2月11日)

大判カメラによるマクロ撮影(1) 露出補正値を求める

 35mm判カメラや中判カメラ用のレンズには「マクロレンズ」なるものがありますが、大判カメラ用のレンズにはそのようなカテゴリーは存在しません。大判カメラでは蛇腹を繰出すことで、すべてのレンズがマクロレンズと…
(2021年1月31日)

大判カメラのアオリ(2) フロントフォール

 前回はフロントライズ(レンズを上に移動する)のアオリについて触れましたが、今回はレンズを下に移動する「フロントフォール」のアオリについてです。
 フロントフォールはフロントライズに比べて仕様頻度が少なく…
(2021年1月24日)

大判カメラのアオリ(1) フロントライズ

大判カメラの特徴は大きな面積のフィルムで撮影できることですが、加えて様々なアオリを使うことができるというのも大きな特徴です。
 35mm判の一眼レフなどの一般的なカメラの多くはフィルム面と…
(2021年1月9日)

スリッククランプヘッドと超ローアングル撮影

 野草の撮影をすることが多いのですが、野草というのは背丈の低いものが圧倒的に多く、カメラもできるだけ低い位置で構えるということになります。もちろん、上から俯瞰するアングルもありますが、野草の目線で…
(2020年12月5日)

シートフィルムをフィルムホルダーに装填する際のミス防止

 大判カメラで撮影する場合は、まずシートフィルムを専用のフィルムホルダーに装填しなければなりません。この装填の仕方についてはたくさんの方が投稿されていらっしゃいますので、そちらを見ていただいた方が良いと思います。
(2020年11月26日)